この記事にたどり着いたあなたは毎日辛いですよね。
今すぐ辞めたいと思っていますよね。
僕は現役の8年目の銀行員です。
少し落ち着いてこの記事を読んでください。
いきなり辞めるのは本当に危険です。
- 銀行員を辞めたいが迷っている
- 銀行を去る人が抱いている不満を知りたい・共感したい
- 銀行員が転職できるのか不安
- 銀行員を続けると得られるものを知りたい
- 銀行員にオススメの転職サイトを知りたい
⬇︎銀行員1年目〜3年目の方はこちらの記事がお勧めです。
銀行を辞めたい理由は何ですか?
僕はまだ8年目の銀行員です。でも、たったの7年の銀行員人生で、銀行から去る人をたくさんみてきました。
僕の銀行は3年で3割辞めると言われているくらい離職率が高いです
実は、僕も本気で銀行を辞めようと思ったことがあります。
実際に転職エージェントに登録をして転職活動をしました。
でも、思いとどまってなんとか今までやってきました。
理由は「辞めたいのは、今の辛い現実からただ逃げたいだけ」ということに気づいたからです。
あなたが銀行を辞めたい理由は何ですか?
- 銀行はオワコンだ
- 銀行は旧態依然としている
- 銀行の機能は必要なくなる
- 銀行員は役に立たない
- もっと自分に合う職業がある
- 上司や周りの先輩の考え方が合わない
- 銀行の文化が合わない
- 給料が割に合わない
僕の場合は、色々と辞める理由を探していました。
ネットで、銀行員のネガティブな情報を集めていました。
自分の考えは間違っていない。そうやって考えることで必死でした。
明日こそ辞めてやる。
そう思う毎日でした。気が狂いそうでした。
そしてある日、転職エージェントに登録をしました。
- 自分のスキルを把握していない
- 仕事経験を語れない
- 強みを説明できない
- やりたいことが明確ではない
ネガティブな理由で転職を考えたため、全く自分を分析できていませんでした。
辞めたいのは、今の現実からただ逃げたいだけで、将来のことを本気で何も考えていない
転職エージェントに登録して本当によかったです。
勢いよく「退職届」を出していれば、今頃後悔していたかもしれません。
銀行を辞めて後悔しているたちがたくさんいる
銀行員の年収は他業種に比べてかなり高い
辞めた同僚を見ると、後悔している人が結構います。
どんな後悔をしているのでしょうか?
辞めた人が一番後悔しているのは「年収」です。
銀行の年収は一般的な業界よりかなり高いです。
若手の間はそこまで他の業界とも差がないですが、5年目くらいになるとだいぶ恵まれていることに気づきます。
辞めた同僚の中には「転職して働き方は良くなったけど、年収が全然上がらない。正直、社会的信用力も銀行員は高いし、羨ましい。」と言っている人もいました。
国内69銀行の2022年度の平均年間給与(以下、年間給与)は617万8,000円(中央値613万7,000円)で、前年度の606万8,000円(同606万円)から11万円(1.8%増)増えた。
https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1197876_1527.html
調査を開始した2005年度以降で、増加額・増加率ともに最高を更新した。給与所得者の平均給与(正社員)508万4,000円(国税庁、令和3年)を109万4,000円上回り、銀行の給与水準の高さを示した。
銀行を辞めても問題ない人とは?
こんな人はすぐにでも辞めていいと思います。
- 元々辞めることが決まっていた人(社長令嬢、御曹司)
- 就活の時に銀行が第一志望の業界ではなかった人
- 超絶パワハラの上司に運悪く仕えてしまった人
元々辞めることが決まっていた人
これは説明不要ですね。いわゆるコネ入社パターンです。
銀行の取引先の社長の子供とか大企業の役員の子供とか。
「勉強」のために3年間くらいは働きなさいと言われて銀行に入ってきた人々です。
銀行のためにもむしろ早く辞めてください。
就活の時に銀行が第一志望の業界ではない人
就活で第一志望の業界が銀行でなかった人は、ずっと第一志望の業界に憧れを抱きながら生きることになります。
これは不幸です。
やらない後悔を抱えたまま、しんどい業務に耐える必要はありません。
このパターンの人は、転職した後に後悔していないことが多い印象です。
興味のある業種がなくて銀行を選んでしまったという人は結構多いですよね。そんな人も転職を考えるべきだと思います。
自分を見つめ直す機会を作るべきです。
- 5年後のキャリアが想像ついていない
- 何をしたいのかモヤモヤしている
- 転職がうまくいくのか不安
- なんとなく今の仕事が合っていないような気がする
銀行で超絶パワハラの上司に運悪く仕えてしまった人
このパターンはあるあるですよね。
でも、銀行はコンプライアンスがしっかりとしているため、おそらくあなたの勤める銀行にもパワハラ上司を人事へ通報する制度があるはずです。
まずは、上司や先輩、人事に思い切って相談してみましょう。
それでも状況が変わらないなら、銀行から去りましょう。そんな会社はクソです。
あなたの心がポッキリ折れきってしまったら修復が大変です。
取り返しがつかなくなる前に辞めましょう。
僕も精神的にきつかった時期があります。
振り返ると冷静な判断ができていなかったと思います。
耐えて耐えて耐えて、いつの間にか慣れてしまいました。
おかげでメンタルは強くなりました。
しかし、今思うと「危険な綱渡」だったと思います。
耐えた先に得るものもあるが、一度ポッキリと折れた心は修復に時間がかかる。
銀行は転勤が多いため、頻繁に上司が変わります。
いずれ「パワハラ上司」に仕えるタイミングがきます。
パワハラを受けた時のメンタルコントロール方法
- 土日は外に出かける
- 先輩に思い切って相談する
- どんなにミスをしても「殺されはしない」と割り切る
- スポーツをする
- 2年以内に上司は転勤すると言い聞かせる
- パワハラをしている上司はかわいそうな人間だと思う
- ひたすら同期に愚痴を聞いてもらう
- 思い切ってパワハラ上司に口答えしてみる
実際に僕がしていたことです。
あくまで参考にしてください。笑
ただ、根本的な問題解決にはなりません。
原因はあなたにはありません。上司にありますからね。
上司を変えようと何度も反発をして試みましたが、ダメでした。
パワハラするような人なんて心の機微を感じるとることはできません。サイコパスです。そんな人の性格は、今更どんな外敵要因があっても腐りきっているので一生変わりません。
銀行を辞めるのをオススメしない人の特徴
一方で銀行を辞めるのを思いとどまったほうが良い人がいます。
- 第一志望の業界なのに仕事内容にギャップがあった
- 無駄な事務が多いことが面倒くさい
- 年収が下がりたくない
第一志望の業界なのに仕事内容にギャップがあった
若手の皆さんは「ほぼ10割」が同じことを感じます。断言します。でも、だからと言って銀行の仕事が全部つまらないと決めつけないでください。
ディスっている人は本当に銀行員の仕事を全て理解しているのでしょうか?
3年以内に辞めた人はあたかも銀行員の仕事は全て理解した風に去って行きます。
「未来がない。生産性がない。やりがいがない。」などと言って辞めていきます。
しかし、たった3年で仕事は経験できません。
むしろ、ほんの一部のことしか経験できません。
いやいや、周りの先輩を見てればだいたいの業務はわかるよ。
という人がいるかもしれませんが、本当に横で見ているだけで理解できるでしょうか?
取引先との会話を全て聞いたことはありますか?案件の内容を語れますか?
実は、生意気にも僕も3年間は同じことを思っていました。
銀行の仕事を理解した気でいました。
浅はかですね。
8年目になり、いろいろ経験しました。
大きい企業を担当すると提案の幅が広がります。
関係者も増えます。
支援本部の活用の幅も広がります。
どんどん魅力を感じてきました。やりがいを感じてきました。
収益も稼げるようになりました。
雑用は減りました。笑
確かに、若手のうちはできることや任されることも限られています。
しかし、それだけ銀行員の仕事は難しいということです。
金融のプロフェッショナルです。
そんな簡単に担当できるほど甘く優しい仕事内容ではないのです。
若手から裁量があります!!!というキャッチフレーズで人材募集をするベンチャーや中小企業がたくさんあります。
そんな若手にも任される仕事に価値はあるのでしょうか?専門性はあるのでしょうか?
それこそ、他の人に簡単に代替されます。あなたの代わりはすぐに見つかりますと言っているようなものです。
改めて、たった3年で銀行の仕事の全てを理解した気でいるならそれは間違いです。
それだけの理由で辞めるのはとても浅はかです。
僕は思いとどまったほうが良いと思います。
せめて大きい実績を上げてから言ってください。
銀行は無駄な事務が多いから辞めたい
そう思う気持ちは100%間違っていません。僕も完全に同意です。
しかし、技術の進歩とともに銀行の業務負担は軽くなってきました。
そしてこれからもその進歩は止まりません。
いや、今までの何倍ものスピードで改善されて行きます。
メガバンクもこぞって店舗のスリム化を図っています。
銀行員が時間を費やすべき「仕事」に邁進できる環境がすぐにやってきます。
RPAやAI、OCR、KYC、ブロックチェーン技術。
コロナの影響で電子契約も進むでしょう。
印鑑もなくなるかもしれません。
もし、あなたが銀行をさりたい理由が「無駄なことが多い」だとしたら、本気で思いとどまったほうがいいです。
経営企画部や、デジタル系の部署の人に話を聞いて見てください。
あなたの視野がいかに狭いか、情報弱者か思い知らされるでしょう。
転職をして年収を下げたくない
そう思うのなら、本気で転職してキャリアアップするか銀行員でいることをお勧めします。
やはり、銀行員は平均年収が高いです。
僕の勤める銀行は、順調に進めば30歳で年収1000万円は到達します。
働き方改革の影響で残業も多くありません。
福利厚生は日本トップレベルです。
安易な考えで去ると、数年後に銀行の同期とあったときに後悔する可能性があります。
もちろん口では自分の選択を否定したくないので「転職して正解だった」とか「銀行から離れてよかった」というかもしれません。
内心はちょっと異なると思います。
一方で、本気でステップアップを目指すなら、銀行の経験はいろいろなところで応用できると思います。
- ビジネスマナー
- 簿記の知識
- FPの知識
- 財務知識
- キャッシュフローへの理解
若手銀行員はビジネス基礎力が高いと思います。
本気でステップアップをしようと考えているのなら、転職をして良いと思います。
繰り返しになりますが転職しようと思っていたときの僕は
辞めたいのは、今の現実からただ逃げたいだけで、将来のことを本気で何も考えていない
浅はかな現実逃避人間でした。
あなたはどうでしょうか?
自分を見つめ直す機会を作るためにも、一度転職エージェントに登録してみるのは良い機会になると思います。
銀行員を辞めようか悩んでいるなら会社外の人に相談するべき
自分のキャリアに悩んだら、自分の勤務先とは関係ない人に相談を乗ってみるのもオススメです。同じ会社だと「文化」や「思考」が似てきてしまいます。違う業種の人の意見を聞くことでより客観的に自分のキャリアや仕事を見つめ直すことができます。
転職エージェントはオススメです。キャリアについてプロフェッショナルなので色々な気づきがあると思います。
ただし、転職エージェントも転職を仲介することで「稼ぐ」ビジネスであることは念頭に置きましょう。どんな状況だとしても転職を勧めてくると思います。
プロの第三者の意見を聞きつつも、冷静に判断する心の余裕は持ちましょう。