どうも、現役メガバンカーのくれです。今回は、初心者にオススメするIPO投資の魅力についてわかりやすく解説します。個別株は中級者の投資ですので、初心者には積極的にオススメしませんが、「IPO投資」は例外です。儲かる可能性が非常に高い「IPO投資」について、ぜひチャレンジしてみてくださいね♬
IPO投資とは?
IPOとは、未上場企業が証券取引所に株式を「初めて」公開することを言います。
IPOは「Initial Public Offering」の略です。
「初めて」だからinitialという言葉がつきます。
IPOをすることで企業は、資金調達の多様化が図られます。
金融機関からの間接調達のみならず、投資家から直接資金を調達する「直接金融」を活用することが一番のメリットです。
また、上場することで社会的信用力がつき、営業面や採用面でもメリットがあります。
その上場前の株式を取得するのがIPO投資です。
これから「直接金融」を活用してガンガン成長しようとしている企業の株式を初めから取得できるIPO投資はとても魅力があります。
すごく簡単な言葉で言うと「儲かりやすい」投資手法です。
IPO投資の魅力とは?
初値売却による売却益が美味しい
未上場株式を購入することになります。
それまで取引されていなかった株式のため、「公募価格」と呼ばれる価格で購入します。
新規に証券市場や店頭市場に公開する株式が投資家に販売される価格のこと。
上場した後の初値が、この「公募価格」を上回ることが非常に多いため、上場直後に売却してキャピタルゲインを得ることができます。
IPO投資の過去の実績がスゴい!!!
下記の表は、直近5年間のIPO投資の実績の統計をまとめてみました。
年 | IPO銘柄数 | 初値>公募 | 確率 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|
2019 | 86 | 76 | 88.37% | 82.12% |
2018 | 90 | 80 | 88.89% | 116.51% |
2017 | 90 | 82 | 91.11% | 109.21% |
2016 | 83 | 67 | 80.72% | 70.95% |
2015 | 92 | 82 | 89.13% | 87.26% |
過去5年平均で初値価格が公募価格を超えた確率はなんと「87.65%」でした。
言葉を選ばずに言うと、「アホ」でも儲かる投資手法です。
2019年IPO儲かった上位銘柄5選
2019年はIPO投資で100万以上儲かった銘柄が2社ありました!!スゴいですよね。
企業名 | 公募価格 | 初値価格 | 初値売の利益 |
---|---|---|---|
サーバーワークス | 4,780 | 18,000 | 1,322,000 |
Welby | 5,200 | 18,030 | 1,283,000 |
AI Inside | 3,600 | 12,600 | 900,000 |
スポーツフィールド | 2,730 | 8,500 | 577,000 |
ジェイテック | 4,750 | 10,320 | 557,000 |
2019年のIPO投資の初値売の利益は平均でもなんと「167,527円」でした!!こんな旨味たっぷりの投資なんてなかなかないです。もちろん合法です。
IPO株投資に投資する権利を得るのは難しい
では、IPO投資をするにはどうすれば良いのでしょうか?
主幹事証券会社が中心となって一般投資家に販売をします。
販売方法は証券会社に任されていて、それまでの取引実績や抽選などがあります。
IPO株を手に入れる方法は、ランダムで選ばれる「抽選型」と証券会社の裁量で割り当てられる「裁量型」の2パターン
僕が勤める銀行のグループ証券会社では、過去の取引実績も勿論ですが、これから取引を拡充したい新規の富裕層をターゲットに割り当てたりします。
店舗型の証券会社は、既存顧客や富裕層に対して自身の裁量でIPO株を割り当てる傾向にあります。抽選で平等に配分する割合は比較的少ないと考えてください。
つまり、「抽選型」の証券会社に口座を開設する必要があります。
投資初心者がIPO株投資の当選確率を上げる方法とは?
とにかくネット証券口座を持つ
対面の店舗型の証券会社は、先ほど説明したとおり、既存のお得意様を厚遇する傾向にあります。
したがって、投資初心者がIPO投資をするためには、「抽選型」を採用しているネット証券会社に口座を保有する必要があります。
主幹事・取扱実績の多い証券会社は?
2019年の主幹事社数、取扱社数の多い証券会社をまとめました。
ネット証券の「SBI証券」が上位に入ってくる時代になりました。しかも、対面型と比較した時の特徴は、抽選割合の多さです。何と70%が抽選。これは美味しいです。
証券会社 | 主幹事社数 | 取扱社数 | 抽選方法 |
---|---|---|---|
野村證券 | 17 | 35 | 10%は平等抽選 |
SMBC日興証券 | 20 | 61 | 10%は平等抽選 |
大和証券 | 22 | 43 | 15%は平等抽選 |
みずほ証券 | 13 | 41 | 10%は平等抽選 |
SBI証券 | 7 | 88 | 70%は平等抽選 |
IPO株投資にオススメの証券口座とは?
ネット証券でオススメなのはダントツで「SBI証券」です。
ネット証券なのに、大手の店舗型証券会社に引けを取らない主幹事実績があります。特にマザーズ上場銘柄を多く取り扱っています。
IPO投資を行うなら絶対に開設しましょう。
IPO投資の留意点
抽選資金が必要な会社がある
抽選に申し込みをするのに、予め資金を準備する必要がある証券会社があります。
実施に当選したものの、買付余力がなくて買いませんでしたとなるのを防ぐためです。
しかし、中には抽選資金が不要な会社が存在します。
- 岡三オンライン証券
- 松井証券
- ライブスター証券
抽選資金が不要な会社は取扱数が決して多いとは言えないのが現状です…。
当選確率が低い。
儲かる可能性が高いIPO投資。
狙ってる個人投資家も非常に多いのが現状です。
当選確率は非公表の会社が多いですが、100倍~1,000倍と考えてよいでしょう。
まとまった金額が必要
IPO投資はあくまで個別株です。
100株単位で取引します?
つまり、公募価格が5000円の会社であれば、投資するのに50万円が必要です。
最近のネット証券は1000円以下で始めれることを考えるとややハードルが高いですね。