今回は、ソーシャルレンディングの利回りが高い理由を簡単に説明します。
- ソーシャルレンディングの基本を学びたい
- ソーシャルレンディングの利回りが高い理由が知りたい
- ソーシャルレンディングは「なんか怪しい気がする」
ソーシャルレンディングは非常に利回りが高い
まず、事実として利回りは5〜7%の案件が多いです。中には10%を超える利回りがある案件があります。
元本保証の運用商品との比較
元本が保証されている運用商品との比較をして、いかにソーシャルレンディングが高利回りの投資案件か実感してください。
普通預金金利
○メガバンク(2020年3月3日時点)
三菱UFJ銀行 | 0.001% |
三井住友銀行 | 0.001% |
みずほ銀行 | 0.001% |
○ネット銀行(2020年3月3日時点)
あおぞら銀行BANK支店 | 0.2% |
イオン銀行 | 0.1% |
楽天銀行 | 0.1% |
メガバンクに勤めている僕からすると、ネット銀行の普通預金の金利が異常に高くてびっくりしています。マイナス金利の環境下において、預金を集めるのは日銀に支払う金利が嵩むだけなので一見マイナスでしかないと思いますが・・・。
ネット銀行は、店舗を持たないため人件費が抑えれる等、コスト構造が店舗を持つ従来の銀行とは異なります。顧客に支払う金利以上にデビットカードの決済手数料や個人の消費性ローンの金利で儲けているようです。
定期預金
○メガバンク(2020年3月3日時点)
三菱UFJ銀行 | 0.01% |
三井住友銀行 | 0.01% |
みずほ銀行 | 0.01% |
個人国債(2020年3月3日時点)
変動10年 | 0.05% |
固定5年 | 0.05% |
固定3年 | 0.05% |
いかがでしょうか?株式や投資信託など元本割れの高い商品に比べると大きなリターンは望めませんが、ソーシャルレンディングがいかに利回りが異常に高いかご理解いただけたでしょうか?
ソーシャルレンディングはなぜ利回りが高いの?
仕組みをます理解していただく必要があります。
こちらの記事をご参照ください。
簡単に言うと、ソーシャルレンディングで資金を調達する企業に対して、ソーシャルレンディング運営会社が高い金利で貸付しているからです。
仮に5%の案件であれば、ソーシャルレンディング運営会社は資金需要者に対して、10%以上の金利で貸付しています。
したがって、ソーシャルレンディング運営会社は、10%ー5%=5%の利益を得ることができます。
マイナス金利の環境下にも関わらず10%以上の金利を払ってまで資金を調達したい会社なんてあるの?
住宅ローンですら1%程度で借りれる時代に、10%以上も利子を支払って資金調達したい会社なんてあるの??怪しくない??
上記のような疑問を持つ方もいらっしゃると思います。普通はそう思いますよね。
なぜ、そのような企業がいるかというと、銀行からの調達が何かしらの理由で難しいからです。
銀行は不良債権を多く積んだ苦い経験から様々な融資基準を独自に設定しています。
- 創業間もなく信用が薄い
- 検討期間に回答が出せない
- 銀行が定める採算基準に合わない
- 前期赤字で現状の格付が悪い
- 既存の借入残高が膨らみすぎている
等々、詳しくはお伝えできませんが色々な審査基準があります。
しかし、銀行から調達できない=リスクが非常に高いとは限りません。
中には、抵当権を設定して保全を担保している案件もあります。
借入する企業の財務基盤は弱くても、プロジェクト単体のキャッシュフローを見ると非常に優良な案件があるのです。
不動産や太陽光発電事業、風量発電事業などが多いのはそのためです。
ソーシャルレンディングは、金利が高くても資金を調達したい資金需要者と、リスクは高いけど個人から投資という形で資金を容易に調達できるソーシャルレンディング事業者と、元本割れはなるべく避けたいけどリターンはそれなりに欲しい個人投資家のWIn-WIn-WInの構図です。
貸し倒れ率をチェックしてみよう
ソーシャルレンディング運営企業のHPを見ると、それぞれの貸し倒れ率の過去からの実績表記されているところもあります。
リスクに関心が高い人は是非チェックしましょう。
驚くほどソーシャルレンディングの貸し倒れ率の低さにびっくりすると思います。一つ一つソーシャルレンディングに対する理解を深めて行きましょう。