- NFTの仕組みや特徴など「基本」
- NFTの事例
- NFTで儲ける方法
- NFTの始め方
NFT(Non-Fungible Token)とは?
- Non-Fungible Tokenの略称
- 直訳すると「代替不可能なトークン」
- ブロックチェーンを利用したデジタルデータの一種
- 偽造不可能な鑑定書と所有証明書付きのデジタルデータで資産資産として取引が可能
NFTを図解してみた
NFTについて詳しく説明する前に、ざっくりとNFTを理解できるように図解してみました。
なんとなくこんなものだというイメージを掴んでみてください。
- Aさんというデジタルアーティストがいます。NFT化してNFTのマーケットプレイスに出品します。
- このNFT化した作品は、作成者や作成日、所有者などがブロックチェーンに記録されています。Aさんの作品が「唯一無二」の者として証明されることになります。
- BさんがAさんの作品を購入します。
- Bさんが真の所有者だということやいくらでいつ取引されたという取引履歴がブロックチェーン上に記載されます。
NFT化することで作品がオリジナルであるということが証明されます。
今までデジタル作品は簡単にコピーされていました。しかも、それがコピーなのか本物なのか分かりませんでした。デジタル作品に希少性や価値が付きづらい原因でした。
NFTはこの問題を解決する画期的な技術です。
ブロックチェーンに記録することで、証明書の改ざんも難しくより本物であることをみんなが信頼しやすくなります。安心して取引ができますね。
NFTがすごいのはこれだけではありません。
- CさんがAさんの作品をNFTマーケットを通じて購入するとします
- 所有者はBさんからCさんに移ります。この時、ブロックチェーン上に取引履歴が記録されます。
- ここまでは一緒ですが、NFTの場合、作品を作ったAさんにもBさんとCさんとの取引金額の一部が還元されます。
NFTは、スマートコントラクトという仕組みを使って事前にいろんな条件を設定することができます。
Aさんは「作品が売買される度に売買金額の5%を作成者である自分が受け取るようにする」という設定をすることも可能なのです。
これがNFTの最大の特徴の一つです。
ブロックチェーンについて全く知識がない方は以下の記事をご覧ください。ブロックチェーンの基本をシンプルに解説しています。とても基本的な内容なので理解している人は読まなくてOKです。
NFTの特徴とは
次にNFTの特徴を簡単に押さえましょう。以下のような特徴があります。
- 固有性
- 取引可能性
- 相互運用性
- プログラマビリティ
NFTの特徴①:唯一性
唯一無二のデジタルデータ、メタ情報が改ざん困難なブロックチェーン上で明示され保管されます。
ブランド品もシリアルナンバーや証明書などで唯一性を担保しています。しかし、シリアルナンバー自体も偽造される場合があり、素人では偽物と本物の見分けがつきません。
高級ダウンジャケットのモンクレールを例に出すと、下の画像はダウンジャケットの内側に縫い付けられているコミックラベルの画像です。どちらが本物か偽物か見分けがつきますか?
なんと色の濃いツルツルしたほうが偽物らしいです。正直分かりません。でも、モンクレールの偽物ってかなり流通しています。消費者からすると安心に取引ができませんよね。
NFTを応用すれば、「唯一」のものだと証明するすることができます。
NFTの特徴②:取引可能性
NFT化すると所有権が明らかになるため、取引の対象になる。
所有者がはっきりする=所有する価値が生まれる
つまり、NFT化したもののすべてが売買の対象となります。
NFTの特徴③:相互運用性
共通規格で発行・流通するNFTは原則的に複数のウォレットやマーケットプレイスで利用可能になります。
NFTの特徴④:プログラマビリティ
冒頭でも解説しましたが、ここがNFTの最大の特徴と言えます。
取引数量の制限や二次流通時の手数料などの付加機能をデジタルデータに設計可能です。
イーサリアムのスマートコントラクトにより、色々な条件を設計できる。
NFTはどんなことで使われるの?
今まではデジタルアートを例に出してきました。他にはどんなモノがNFT化されるのでしょうか?
- デジタルデータ(Twitterのツイートやオンラインチケットなど)
- コレクションアイテム(カードゲームなど)
- アイデンティティ(学歴や専門職の証明書、病歴など)
- ゲームアイテム(アバターや課金アイテムなど)
- トレーサビリティ(高級ブランドバック、真贋判定など)
Twitter初めてのつぶやきが3億円超で落札された
TwitterとSquareのCEOを務めるジャック・ドーシー氏の「Twitterでの最初のつぶやき」が2021年3月22日に291万5835ドル(3億円超)で落札されました。
NFTと仮想通貨の違いとは?
もうここまで読んでいただいた方には何となくご理解いただいたかと思います。
NFTと仮想通貨は横に並べて比較するものではありません。
ブロックチェーンという仕組みを使っていることは共通しています。
仮想通貨の中にNFTがあるという理解の方が正しいかと思います。
「NFTと仮想通貨の違いは何?」と聞かれたら、
・仮想通貨は代替可能
・NFTは代替不可
と答えるのが一番スマートだと思います。
NFTの仕組みは?
NFTはブロックチェーンの一つであるイーサリアムの規格(ERC-721)で発行されることが多いです。
イーサリアム で通貨の役割を持つFT(ERC-20)とNFT(ERC-721)が発行、取引、保管されます。
コンテンツ/IPと取引所(マケプレ)、インフラ/技術が必要。
NFTマーケット会社は?どんなところがあるの?
NFT関連のサービスを提供する企業といえばDrapperです。
名前は覚えておきましょう。
Dapper Lab.incはカナダの会社です。
Flowという独自ブロックチェーンを開発するなどシステム面でも強いですが、NBA Top Shotというデジタルトレーディングカードのプラットフォームを運営しており、コンテンツも保有しているのが特徴です。
つまり、NFTに必要な機能を一気通貫で対応できる稀有な企業です。
NFTとアート(art)の関係は?
デジタル作品はコピーが簡単に作れてしまうため、プレミアム価値をつけるのが難しかったです。
しかし、NFTを生成すればいくらコピー作品が出回っても本物であることを証明することができます。
NFTはアートを進化させる技術とも言えるでしょう。
アーティストはごくわずかの人しか「食べていける」ほどに稼ぐことが難しい世界です。NFTによって価値がつく美術品が増えれば、美術業界はもっと豊かになり、良い作品が生まれる循環を作れるかもしれません。
NFTの有名なプラットフォームは?
- NiftyGateway
- Super Rare
- Foundation
- KnownOrigin
- Async Art
- Makers Place
NFTアーティストの事例
Beeplさん
・老舗オークションハウスChristie`sで作品「Everydays:THE FIRST 5000 DAYS」が69百万ドルで落札されて注目
ダミアン・ハースト氏
村上龍氏
注目のNFT銘柄は?
NBAトップショット
CryptoPunks
OpenSea
NFTの買い方は?
クレジットカードがあればNFTを買うことができるプラットフォームもあります。
ただ、多くのNFTマーケットプレイスは、ETH(イーサリアム)で売買されることが多いのが現状です。
NFTが気になる方は、ETHを購入することをオススメします。
先ほども解説しましたが、NFTの基盤になっているのはイーサリアムのブロックチェーンです。イーサリアム価格の調子が良いのはこれが一つの要因と言われています。
NFTが盛り上がる→ETHを買う人が増える→ETHの価格が上がる。
こんな仕組みです。
まだ仮想通貨を持っていないという方はコインチェックがオススメです。
最近は熱心にCMを打ってますよね。